秋の食材
【1】 「春は苦味、夏は酸味、秋は甘味、冬は厚味」 【2】 いくつ知ってますか?秋の食材 【3】 秋の食材の組み合わせの
コツ
【1】 「春は苦み、夏は酸味、秋は甘味、冬は厚味」
秋は収穫の季節であり、1年の中で最も旬の食材が豊かです。旬の野菜にはその時期の気候に合わせて私たちの体調を整える働きがあります。
秋の食材はビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富で
夏場の疲れを取る働きがあり、これから迎える厳しい冬に備えた身体作りに役立つといわれます。
また、栄養素だけでなく食材の持つ味わいは「春は苦み、夏は酸味、秋は甘味、冬は厚味※」という具合に季節ごとに変化します。
※厚味:味がこってりして、おいしいこと
春は毒消しの苦味、夏は疲労回復の酸味、秋はエネルギーを蓄えるための甘味、冬は身体を温めるための厚味など私たちが本能的に求める味
と一致しているのはおもしろいですね。
【2】 いくつしってますか?秋の食材
●魚介類:水温が低くなるため、身に脂がのりおいしくなります。
鮭
……消化・吸収のよい良質のたんぱく質やビタミン類を含みます。また身に含まれる赤の色素はアスタキサンチンと呼ばれ、ビタミンEの約1000
倍という強い抗酸化力を持っています。
鯖
……9~10月頃に獲れるものを「秋鯖」 と呼び、脂がのった秋鯖は、EPAやDHAをより多く含んでいます。また血合い
には鉄分やビタミン類が豊富です。
秋刀魚
……「秋といえば秋刀魚!」 といわれるほど、秋の食材の代表格です。脂には動脈硬化など生活習慣病予防にも役立つEPAやDHAが多く
含まれ、たんぱく質、ビタミンB12、カルシウム、鉄分など栄養バランスも優れています。
●いも類:食物繊維やカリウムがが豊富です。
さつまいも
……ビタミンⅭ、E、食物繊維が豊富です。特にいも類に含まれるビタミンCは加熱しても壊れにくいという特長があります。
さといも
……水分が多く、いも類の中では低カロリーです。独特の粘りには、傷ついた粘膜の修復作用や胃や腸の壁を保護する働きが認められています。
●きのこ類:食物繊維やビタミンB群、ビタミンDが多く含まれます。
しいたけ
……世界3大栽培きのこ※のひとつで、日本で栽培法が開発されました。また、日光に当てるとビタミンDに変化するエルゴステロールを多く
含むので、調理前には天日干しするのがおすすめです。
※世界3大栽培きのこ:しいたけ・ふくろたけ・マッシュルーム
しめじ
……「香りまつたけ、味しめじ」 といわれるように、旨みが強いのが特長です。きのこの中でも特にビタミンⅮが豊富です。
まいたけ
……しめじと並んで旨み成分の多いきのこです。他のきのこに比べて食物繊維の一種であるグルガンが多く、ガンや高脂血症の予防効果でも
注目されています。
果物類:夏場の果物に比べて酸味が少なく、甘味の強いものが多くみられます。
柿
……あまり知られていませんが、ビタミンCが抜群に多く、みかんやレモン果汁よりも多く含まれています。また、二日酔いの予防にも効果がある
と言われています。
梨
……アスパラギン酸、クエン酸、リンゴ酸など疲労回復作用のある酸が豊富です。
ぶどう
……糖類の中でもっとも吸収のよいブドウ糖が主成分のため、疲労回復に最適な果物です。酸化作用のあるポリフェノールは、皮や種に多く
含まれているので、皮ごとミキサーにかけて摂るのが理想的です。
種実類:食物の発芽に必要な成分が蓄えられており、栄養価が高い食品です。
銀杏
……木の実の中ではビタミンCとカリウムが多いの特長で、良質な脂質、たんぱく質も含まれる栄養食品です。
栗
……栗の渋皮にはポリフェノールのタンニンが含まれ、ガン予防や動脈硬化予防に効果が期待されています。
≪ご注意≫
銀杏は食べ過ぎると食中毒を起こすことがあります。特に5才未満のお子様には注意が必要です。
参考にしてみてください。次回に続きます。marimo