コラム 【あまり知られていない 「ひな祭り」】

  あまり知られていない 「ひな祭り」 の歴史


女の子の節句としてお祝いされている 「ひな

祭り」 ですが、その起源は今から約1,200年

以上も昔の平安時代に遡るそうです。諸説ある

ようですが、当時、宮廷貴族の子女の間で行わ

れていたおままごとの様な遊びが元になったとされている

ようです。当時は医療が発達していなかったこと

もあるそうで、赤ちゃんが無事に育つことを祈願

し、厄除けの意味を込めた身代わりの人形を枕元

に置いたり、海や川に人の形をしたものを流す

「流し雛」 といったといった行事もあったのだ

そうです。

長い年月の間、これらの行事がひとつに結び

ついて、安土桃山時代以降、宮中では春の行事

として 「ひな祭り」 を行うようになっていった

そうですが、この頃はまだ現在のような

ひな人形ではなく、布を人のような形に仕立て

ただけの簡単な物だったのだそうです。



■貴族社会が生み出した風習

歴史の授業で 「794(鳴くよ) ウグイス平安京」

と憶えた方も多いかと思いますが、平安時代が

始まったのは西暦794年。

今からはるか昔、12,00以上も前のことだそう

です。桓武天皇が平安京(現在の京都市) に遷都

したことから始まったそうです。

貴族文化が花開いた時代で、この頃に書かれた

枕草子や源氏物語などでその華やかな暮らし

ぶりを垣間見ることができるようですね。


平安貴族の子女が遊びとして行っていた 「ひいな

あそび」 と、災いをその人の形の物に移して水に

流す厄祓いの行事 「流し雛」 が一緒になって

後に 「ひな祭り」 へと変化していったと言われて

いるそうですが、室町から安土桃山時代あたりまで

はまだお祓いの意味が強い行事だったのだと思い

ます。

当時は特に中国(唐) の影響を強く受けていたそう

で、厄払いなど風習の多くは唐から伝わった考えが

元になっているようです。現代でも残っている

1月7日の人日(じんじつ) 、3月3日の上巳 (じょ

うし・じょうみ) 、5月5日の端午 (たんご) 、

7月7日の七夕 (たなばた) 、9月9日の重陽(ちょう

よう) 、の五節句の風習のうちのひとつである上巳

が桃の節句だそうですが、中国ではこの日は災いを

祓うために身体を清めてご馳走を食べるという習わし

があったそうです。

それらが日本に伝わり、我が子を疾病や災いから守

るために、身代わりとして人の形をしたものを飾った

り、草木や紙などで作った人形を川に流して厄を祓う

ことで子どもの無事な成長を祈願する行事と重なって

定着していったそうです。中国では昔から桃は邪気を

祓い不老長寿をもたらすとされ、お祝いの席でも桃を

かたどった食べ物を食べる風習があるのだそうです。


    また次回おたのしみに  峰不二子


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