夏バテの原因と対策は? 「暑いから」 と
体の冷やしすぎは逆効果
厳しい暑さが続き、体がだるい、やる気が出な
い、食欲がないといった 「夏バテ」 の症状に
悩まされている人も多く、10年に一度レベルで
の高温が予想される今夏、どのように過ごせば
夏バテを防げると思いますか。
天候と体調の関係について詳しく見てみましょう。
|8割が夏バテを経験、夏本番前から不順に
ある生活メーカーが今年5月、全国の20~60代
の男女2350人を対象に夏バテに関する調査を
実施したところ、8割が夏バテの経験があるという
結果が出たそうです。
また、4割の人が、夏本番前の7月前半前までに
夏バテを感じていたことのようです。
ある方によると、早い時期から夏バテになるのは、
近年の温暖化の進行に加え、スマートフォンなど
の使用時間の増加や睡眠不足、運動不足など、
現在の生活習慣による自律神経の乱れも原因
なのだそうです。
同調査で、夏バテ経験者に主な症状を聞くと、最も
多かったのは、 「体のだるさ・全身倦怠感」 で、
男女ともに9割に上り、また、特に女性に多いのは
「頭痛」 (28%) や 「めまい」 (17%)。
男性と比べ、複数の症状に悩まされている人も多い
のだそうです。
だるさや全身倦怠感は、体温調節で自律神経に
負担がかかるため起きるようで、女性は生理に
よってホルモンバランスが崩れやすいため、より
不調が出やすいのだと思います。 夏バテには
多くの症状があり、人それぞれ異なるそうです。
単に暑いから調子が悪いと考えるのではなく、
まずはしっかりと症状に向き合い、正しい対処法
を理解すると良いようですね。
自分がどうして夏バテになったかを知らないと、
間違った対処法でさらに体調を崩してしまう
ようです。
|体を冷やすのは逆効果、大切なのは 「温
とオフ」
体が暑さに慣れることを 「暑熱順化」 といい、
人の体は夏に向けて少しずつ暑さに慣れていく
ことで、自然に夏バテを予防したそうです。
ところが近年は、5月、6月に真夏日になること
も増え、体が暑さに慣れる前にに気温が上
がり、自律神経が乱れ、夏バテの症状が出て
しまうようです。
「人の体は暑さにさらされると、徐々に血流量
や発汗量を増加させて、熱を逃がす能力を上げて
いき、夏バテしやすい方は暑熱順化が獲得でき
ていないため体温調整が苦手な場合が多いそうです」
発汗量や血流量を増加させるためには、ウォー
キングやジョギングなどの有酸素運動が効果的
だそうですが、急に激しい運動をすると体内に
著しく高い熱が生じたり、暑さに体が対応できな
かったりして、熱中症を引き起こす可能性があり、
無理をせず、軽い運動から徐々に体を慣らすと
良いようですね。
運動が苦手な場合、入浴時に38~40度くらい
のお湯に10~15分間、首までしっかりつかると
軽い運動と同等の効果が期待でき、また、お湯の
水圧で前身の血流が良くなるそうで、夏場は
シャワーですます人も多いようですが、湯船に
浸かりながら、ゆったりとした時間を過ごして
リラックスしることも大切のようです。
夏バテに良くないのは 「体を冷やすこと」 のよ
うで熱中症対策では体を冷やすことが必要だそ
うですが、夏バテの対処法としてはむしろ注意が
必要で、例えば、冷房の効いた室内に長時間
いると、屋外に出るたびに急激な温度変化を
繰り返し、 「寒暖差疲労」 を起こすと考え
られ、また、暑さをしのぐために冷たい飲み物
や食べ物をとることも増えるそうですが、内臓
の冷えは自律神経の乱れへとつながる場合が
多く、要注意です
「夏バテの対処法は 『温とオフ』。温かい食べ物
や入浴で体を温めることが肝心(温)。冷たい飲み
物や食べ物、カフェインやアルコールはとり過ぎ
ず、また心身の休息も不可欠です(オフ)。ストレス
による自律神経の乱れが夏バテの症状を悪化させ
ます。しっかりと休んで、ストレスの要因を排除する
と良いそうです。
また次回おたのしみに 峰不二子