コラム  恵方巻

  節分には鬼が来ると言われているようですが、私たちがイメージする鬼の姿は、頭に角があり、虎皮の

パンツをはいているそうですが、その理由は方位と十二支に関係があるのだと思います。



中国から日本に伝わっている方位学に「鬼門(きもん)」という万事忌しむべき方角があり、これは北東

のことのようです。方位学では東西南北の方角を12に分け、一つひとつに十二支の名前がつけられている

そうです。鬼門を示す北東は「丑寅(うしとら)の方角でつまり、鬼は牛(丑)のように角を生やし、虎(寅)

の毛皮を身にまとっている、「丑寅」の化身として、あのような姿で描かれているようです。



日本の都や重要な建物を作る際に、鬼門の方角に神社仏閣を置き、京都では比叡山・延暦寺のよう

で、江戸は東叡山・寛永寺などがあるそうですが、その方向から悪いものが入ってこないようにしたと

言われているのだと思います。



鬼や魔物というのは、つまるところ自分自身の内なる“けがれ”だそうで、そのけがれを外に出し、福が

来るように恵方を向く。そこから「鬼は外、福は内」という豆まきが生まれたと言われているそうです。



2022年の恵方は北北西。年神様がおられる方角を向く

一方「恵方」とは、その年の福徳を司る歳徳神(としとくじん)、年神様(としがみさま)がおられる

方角を指し、たたり神などの巡ってこない方角とされているそうで、十干(じっかん)、陰陽五行説

なども関わるため、字数が尽きてしまうそうですが、暦により、毎年変わる恵方を向くことで、幸せを

願ったそうです。ちなみに2022年の恵方は北北西とされているそうです。


また、「初午(はつうま)」(2月の最初の午の日、2022年は2月3日)が近いこの時期は、午の日と

いうのは昔から火事が多いとされていると思います。五行説と合わせると午の方角は「火」を意味

し、ちょうど寒い時期で乾燥しているため、実際、火事が多かったのだと思います。


そこで火伏せのために、午の日や二の午(2月の2回目の午の日)など、あえて恵方にある店から塩

を買い、それを北の方角に置いたのだそうです。北は五行説では午の火と対局にある「水」を意味する

方角で、「恵方からものを買ってくる」という意味では、こういった民間信仰も少し関係しているのだそう

です。

また、節分の日は柊(ひいらぎ)の枝にいわしの頭を刺し、門や軒先に飾るということが江戸時代

にはすでに行われていたそうです。これも“けがれ”が入ってこないよう、魔よけとしての習慣だそう

です。柊はとげがあり、触ると痛いので、いわしは臭うから鬼がやってこないという意味合いが込め

られているようです。



「恵方巻き」の発祥と歴史。実はあのコンビニが流行らせた!?



節分に食べる「恵方巻」のお話。「恵方巻き」はもともと関東にはない習慣だそうです。起源ははっ

きりと分かっていないそうですが、恵方巻き=巻き寿司なので、歴史としてはそれほど古くない

そうです。


戦前にある組合がはじめ、戦後に〇〇協同組合と組んで「幸運寿司」として売り出したのが

きっかけと言われているそうで、大阪を中心に少しずつ広がっていったと思います。そして

1980年代に巻き寿司の「丸かぶり早食い競争」が行われ、1989年に広島のコンビニが

「恵方巻き」という名前で巻き寿司を売り出し、2000年以降に全国に広まったと言われてい

るそうです。


ここ数年では、デパートに行ってもお料理屋さんやフレンチのお店まで恵方巻きを販売して

いて、盛り上がりを見せているのだと思います。

恵方巻きを食べる習慣は、新しくできたもののようですが、お祭りや行事の際、寿司を食べる

という習慣は昔からあるそうです。寿司というのはもともと、魚と米と塩を合わせて乳酸発酵

させた熟鮓(なれずし)、保存食として生まれ、その後、お酒や酒粕を加えた生成(なまなり)

になり、お酢を使った早ずしへと変化して、この早ずしが発展して箱寿司になり、握り寿司や

棒寿司になっていったことのようです。

微生物の知られていなかった昔は、「発酵」というのは神のお恵みとして、神様が作って与え

てくれるものとして考えられてきたようですが、寿司は昔から格の高い食べ物で、ハレの日の

料理になっていったことのようです。日本酒がお神酒として神事に使われるのも、そうした理

由からだと思います。



最高においしい「恵方巻き」とは?具に〇〇〇を入れること!作り方のポイント



「恵方巻き」は七福神にちなんで7種類の具を入れることが多いと思いますが、家庭で作る

のであれば、太巻きより細い、中巻きくらいが食べやすく、具の種類は奇数の3種類、5種類

でも十分おいしい巻寿司が完成するようです。

            また次回おたのしみに    峰不二子


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