夏バテを防ぐにはどうすればいい?
毎年暑い時期になると悩まされるのが夏バテですね。「食欲がなくなる」 「体がだるい」 「疲れがたまる」
といった体調不良が深刻な人も少なくないと思いますが、どういった場合に夏バテになるのでしょう。また夏バ
テにならないようにするにはどうしたらいいのでしょう。普段の生活方法も含めてみてみましょう。
なぜ「夏バテ」にが起こるのか?
夏バテというのは、正式な病名ではないようです。しかし毎年夏になると「なんとなく食欲がない」 「体がだる
くて元気がでない」 「夜寝苦しいため、疲れがたまってしまう」といった体調の悪化を訴える人が増えるのも
事実だと思います。
ではどうして夏バテになると思いますか?その要因の一つとしてよく挙げられるのは、水分とビタミン、ミネ
ラルの不足のようです。
暑い時私たちの体は、「汗をかいてそれが蒸発することで体温を下げようとするようです。汗には水分だけでなく
ビタミンやミネラルも含まれていて、それらが排出されることで脱水状態になってしまうようです。そんなとき、
冷蔵庫で冷やされた清涼飲料水ばかりを飲んでいると、胃腸が冷やされ、消化能力が落ちてしまい必要な
栄養素が吸収できなくなることがあることのようです。また、さっぱりした食事を選んでそうめんなど冷たい麺類
ばかりを食べていると、ビタミンやミネラルが不足しがちだと思います。こういった状態が夏バテの主な原因と、
数十年前からいわれてきたことのようです。
しかし、ほかの理由も大きく影響しているといわれていて、その代表的なものが、室内外の温度差です。
暑い屋外と冷房の効いた室内を行き来することで、自律神経のバランスに乱れが生じるようです。自律神経
のなかでも副交感神経は、体温の維持や内臓の働きを調節し、脳の温度は、暑い屋外でも涼しい室内
でも約37度になるように、自律神経によって一定に保たれ、それだけ夏は、体温調節のために自律神経が
働いているようです。自律神経を管理しているのは脳自体だそうで、そのために脳がエネルギーを使いすぎて
しまい疲労してしまうことも夏バテの原因だといわれています。
このように、室内外の温度差は夏バテの原因の一つとなりなりますが、近年、それ以外の温度差が原因
なる場合が増えていることを指摘する専門家も少なくありません。それは、「体内の温度差」です。
夏バテの新事実。それは「体内の温度差」
もともと私たちの体の中に、温度差があり、皮膚の表面と深部体温でも差があるようです。深部体温が下が
るタイミングで眠りにつきやすくなるのは、認められているようです。
そんな温度差のなかでも一番注意したいのが、下半身だけ冷えがちの場合のようです。冷え性の70%以上
が「下半身型冷え性」だそうですが、運動不足や加齢、室内で座ってばかりいる生活が続くと、お尻の周囲の
筋肉が固まってしまうことがあるようです。すると、下半身の血管が収縮してしまって温かい血液が下半身に
行き届きにくくなってしまうといわれているようです。その場合、足の指先は深部体温や脳に比べて10度以上
も低い状態になってしまうこともあることのようです。
そんな状態になると、温かい血液は上半身ばかりに届きがちで、すると、下半身は冷えているのに上半身
だけは熱がたまってしまう「うつ熱」になる場合があるようです。うつ熱は、高温・多湿・無風という状態で起き
て、病気などによる発熱とは異なり、放熱がうまく行われないことなどによって起こり、うつ熱になると
ボーッとしたり、だるさを感じるなど、夏バテの典型的な状態になってしまうようです。
また次回おたのしみに 峰不二子