コラム  夏バテを防ぐには?

あきは薬局

2021年05月31日 18:09

 夏バテを防ぐにはどうすればいい?


毎年暑い時期になると悩まされるのが夏バテですね。「食欲がなくなる」 「体がだるい」 「疲れがたまる」

といった体調不良が深刻な人も少なくないと思いますが、どういった場合に夏バテになるのでしょう。また夏バ

テにならないようにするにはどうしたらいいのでしょう。普段の生活方法も含めてみてみましょう。



なぜ「夏バテ」にが起こるのか?


夏バテというのは、正式な病名ではないようです。しかし毎年夏になると「なんとなく食欲がない」 「体がだる

くて元気がでない」 「夜寝苦しいため、疲れがたまってしまう」といった体調の悪化を訴える人が増えるのも

事実だと思います。

ではどうして夏バテになると思いますか?その要因の一つとしてよく挙げられるのは、水分とビタミン、ミネ

ラルの不足のようです。

暑い時私たちの体は、「汗をかいてそれが蒸発することで体温を下げようとするようです。汗には水分だけでなく

ビタミンやミネラルも含まれていて、それらが排出されることで脱水状態になってしまうようです。そんなとき、

冷蔵庫で冷やされた清涼飲料水ばかりを飲んでいると、胃腸が冷やされ、消化能力が落ちてしまい必要な

栄養素が吸収できなくなることがあることのようです。また、さっぱりした食事を選んでそうめんなど冷たい麺類

ばかりを食べていると、ビタミンやミネラルが不足しがちだと思います。こういった状態が夏バテの主な原因と、

数十年前からいわれてきたことのようです。


しかし、ほかの理由も大きく影響しているといわれていて、その代表的なものが、室内外の温度差です。

暑い屋外と冷房の効いた室内を行き来することで、自律神経のバランスに乱れが生じるようです。自律神経

のなかでも副交感神経は、体温の維持や内臓の働きを調節し、脳の温度は、暑い屋外でも涼しい室内

でも約37度になるように、自律神経によって一定に保たれ、それだけ夏は、体温調節のために自律神経が

働いているようです。自律神経を管理しているのは脳自体だそうで、そのために脳がエネルギーを使いすぎて

しまい疲労してしまうことも夏バテの原因だといわれています。


このように、室内外の温度差は夏バテの原因の一つとなりなりますが、近年、それ以外の温度差が原因

なる場合が増えていることを指摘する専門家も少なくありません。それは、「体内の温度差」です。



夏バテの新事実。それは「体内の温度差」


もともと私たちの体の中に、温度差があり、皮膚の表面と深部体温でも差があるようです。深部体温が下が

るタイミングで眠りにつきやすくなるのは、認められているようです。


そんな温度差のなかでも一番注意したいのが、下半身だけ冷えがちの場合のようです。冷え性の70%以上

が「下半身型冷え性」だそうですが、運動不足や加齢、室内で座ってばかりいる生活が続くと、お尻の周囲の

筋肉が固まってしまうことがあるようです。すると、下半身の血管が収縮してしまって温かい血液が下半身に

行き届きにくくなってしまうといわれているようです。その場合、足の指先は深部体温や脳に比べて10度以上

も低い状態になってしまうこともあることのようです。

そんな状態になると、温かい血液は上半身ばかりに届きがちで、すると、下半身は冷えているのに上半身

だけは熱がたまってしまう「うつ熱」になる場合があるようです。うつ熱は、高温・多湿・無風という状態で起き

て、病気などによる発熱とは異なり、放熱がうまく行われないことなどによって起こり、うつ熱になると

ボーッとしたり、だるさを感じるなど、夏バテの典型的な状態になってしまうようです。


               また次回おたのしみに   峰不二子



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