コラム  『七五三の意味や由来って?』

あきは薬局

2025年04月14日 17:21

  七五三の意味や由来って?

今さら聞けない基本的な疑問を解決!



七五三は昔からある日本の伝統行事だそうです。

七五三のお祝いで、晴れ着姿のお子さまと神社に

お参りに行くというご家庭も多いかと思いますが、

七五三の由来や意味について詳しく知っていたり、

儀式に必要な準備や手順をしっかり把握していたり

する人は少ないかと思います。


そこで今回は、七五三の意味や参拝に行く場所、

七五三の儀式に必要な準備や

適切な服装などを見ていきましょう。

七五三の記念撮影も可能とのことですが、

お子さまの健やかな成長を祝う七五三の儀式を

行う際の参考にしてみてはいかがでしょうか。



七五三にはどんな意味がある?


お子さまの健やかな成長を祝い、祈願する七五三

は、その名の通り3歳、5歳、7歳で行われ、それ

ぞれの年齢の儀式は名称や意味が異なり、男女で

儀式をする年齢も異なるのだそうですね。


まず、七五三がいつから、どのような意味を込めて

行われていたのか、また3つの儀式の持つ意味は

何かを詳しく見て行きましょう。



七五三の由来と儀式に込められた意味


七五三の由来には諸説ある様ですが、平安時代

の頃から宮中で行われていた3つの儀式が基に

なっているのだそうです。現在に比べて医療の

発達が未熟で衛生面も良くなかった昔は、子ども

の死亡率がとても高く 「7歳までは神のうち(神

の子)」 として扱われ、7歳になって初人として

一人前であると認められていた様です。


子どもが無事に育つことは大きな喜びであり、親

として健やかな成長を願わずにはいられないもの

だったそうです。それゆえ、3歳、5歳、7歳の節目

に成長を神様に感謝し、お祝いをしたことが七五三

の由来とされ、やがて江戸時代に現在の七五三の

原形として武家や商人の間に広まったと言われて

いる様です。


それが明治時代には 「七五三」 と呼ばれ、庶民に

広まり、大正時代以降に現在のような形が出来上

がったとされる説が有力だったそうです。


3歳・5歳・7歳を節目とした理由は、暦が中国から

伝わった際に奇数は陽、つまり縁起がいいとされ

たためだったそうで、 「3歳で言葉を理解し、5歳で

知恵がつき、7歳で乳歯が生え変わる」 という成長

節目のためともいわれていたのだと思います。


なかでも7歳は 「神のうち(神の子)」 から人間

として現世に完全に誕生する大きな祝いの歳と

され、七五三の中でも7歳の儀式を重視する地方

が多かったのだと思います。


七五三は、地域によって独自に発展した側面もあり、

少しずつ文化が違う場面もある様です。起源となった

儀式は次の3つだそうです。


3歳の男の子・女の子 「髪置きの儀」


3歳の春を迎える頃に 「髪置きの儀」 を行われて

いたといわれており、子どもの健やかな成長や長生き

を願い行う 「髪置きの儀」 は別名を 「櫛置き」 「髪

立て」 ともいうそうで、長寿を祈願するために、白髪を

模した白糸や綿白髪を頭上に置いて祝ったとも伝えら

れていた様です。


5歳の男の子 「袴着(はかまぎ)の儀」


平安時代には5~7歳の頃、当時の正装である袴を

初めて身に付ける 「袴着(はかまぎ)の儀」 を執り

行い、別名 「着袴(ちゃっこ)」 ともいわれるこの

儀式を経て少年の仲間入りをし、羽織袴を身に付け

たとされるていたのだそうです。


当初は男女ともに行っていた儀式でしたが、江戸

時代に男の子のみの儀式に変わり、儀式はまず

天下取りの意味を持つ碁盤の上に立って吉方に

向き、縁起がいいとされる左足から袴を履くそう

で、また冠をかぶって四方の神を拝んだともいわ

れ、司法の敵に勝つという願いが込められていた

そうです。


現代の皇室でも、男児の儀式として数え5歳の時

に 「着袴(ちゃっこ)の儀」 、その後に碁盤の上

から飛び降りる 「深曾木(ふかそぎ)の儀」 が

続けられているそうです。この 「深曾木(ふかそぎ)

の儀」 に倣い、碁盤の上から飛び降りる「碁盤の儀」

を七五三詣での時期に開催している神社も全国各地

にあるのだそうです。



7歳の女の子 「帯解き(おびとき)の儀」


鎌倉時代、着物を着る際に使っていた付け紐をとり、

帯を初めて締める成長の儀式が執り行われていた

様です。これが室町時代に 「帯解き(おびとき)の儀」

として制定され、当初は男女ともに9歳で行われて

いたのだと思います。


「帯解き(おびとき)の儀」 は別名 「紐落とし」 

「四つ身祝い」 などと呼ばれるそうですが、江戸

時代には男児は5歳で 「袴着(はかまぎ)の儀」 を

女児は7歳で 「帯解き(おびとき)の儀」 の行う形に

変わり、この帯解きを経て大人の女性へ歩み始める

と認められていたそうです。



七五三の参拝はどこに行けばいいの?


七五三の儀式では、お子さまの成長を感謝するため

神社に参拝に行き、一般的にはその土地を守ってくだ

さる神様(氏神様)がいらっしゃる近所の神社へお参り

に行くのがしきたりだそうですが、最近は有名な神社

に行くご家庭も増えているのだそうです。


もちろん近所の神社に限らず、歴史ある神社や景観

の美しい神社、ご家族の思い出のある神社など、特別

な思いのある場所にお参りに行くものいいかと思い

ますが、あまり遠方の神社の場合は、慣れない着物や

フォーマルなワンピースを着たお子さまが疲れてしまう

ことがあるそうです。


遠くの神社に行く際、事前に天気予報やご祈祷の予約

の有無、ご祈祷料、駐車場の場所などを確認しておき、

小さなお子さまが主役だということを忘れずに、お子さま

の負担にならない工夫が必要だと思います。



早めに準備しよう!七五三の儀式


ご祈祷や着付け、写真撮影など、七五三の儀式の前

には予約や準備をしなければならないことが多くある

様で11月15日前後で行う場合は、遅くとも9月頃

から準備をするのが一般的の様です。


お子さまの大切な記念日を安心して迎えられるよう、

準備には余裕を持って取り掛かるのが良い様です。



1、参拝する神社に予約する


神社でのご祈祷は予約が必要なことが多く、まずは

参拝する神社に予約をし、七五三の参拝日は

11月15日だと言われているそうですが、当日や

前後の週末は混雑しやすいので夏頃までには

予定を決め、9月初旬までに神社に連絡をする

のがおすすめの様です。


両家の祖父母を招く際は、全員のスケジュール

が合うことを重視し、11月の混雑期を外し、9月

や10月、12月初旬に参拝に行くご家庭もある

様なので、いずれにしても、早めにスケジュール

を調整した方が良いかと思います。


予約の際にはご祈祷の内容や所要時間、初穂料、

駐車場の有無なども確認します。のし袋やお賽銭

の小銭も当日までに準備しておくとスムーズだそう

ですね。


2、写真撮影の予約をする


出張カメラマンによる撮影、スタジオなどでの写真

撮影を希望する場合、撮影の予約も必要で、七五三

当日の撮影も可能ですが、お子さまの体力や、ご家族

のスケジュールなどを考慮し、別日に撮影をする人

も少なくないそうですね。


もちろん、七五三から大幅にずれた時期の撮影も可能

で、お誕生日に、ご兄弟のお祝いと一緒に、混み合う

時期を避けるなど、ご家族の都合の良いタイミングで

撮影をする撮影をすると良いそうです。

         また次回おたのしみに峰不二子







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