3、渡し箸 橋渡し
手元箸(食事をするときに使う、個人個人のお箸)を 器に渡して置くこと
食事の終了後、お椀へ置く、または取り皿に渡すこともよく見受けられます。
これは、もともと、御膳もしくは、折敷(おしき)に器をのせて食べていました。
ですので、お箸の置く位置は、御膳の隅に掛けるか、直接置くのが
定(てい)の場所なので、器の上に置かない というルールになったようです。
ではテーブルの上で 置く場所がなくなった今 食卓の上ではどうすればいいでしょうか?
箸袋があれば、それで箸置きにするのも良し。
もちろん箸置きを使うも良し
御膳折敷の代わりをしているランチョンマットの上に直に置くのも良し
器に掛けるなら(低い器に限り) 箸先を器に掛けるのも良し
家ではめんどくさいと思う方もいらっしゃると思いますが
何事も、‘‘めんどくさい“と言ってしまえば、元も子もありませんね。
‘‘食べること” は面倒ではないのに、丁寧に感謝の気持ちを表すことを 面倒と言わず
練習してみてはいかがでしょうか?
お箸の持ち方 NGな持ち方 嫌い箸 その2
嫌い箸とは・・・お箸を持った時に、やってはいけない使い方です。
持ち方ではなく、動かし方や、使い方のことを言うようです。また、嫌い箸 という言い方も
様々で‘‘箸の禁忌(きんい)” ‘‘忌箸(いみばし)” とも言います。
4、返し箸 逆さ箸
大皿から受け皿(取り皿)に取る際、お箸の持ち手の方で取ること・『取り箸』がない際に、手元箸
(ご自身で食べる用の箸)を逆さにして取り分けることのようです。
さあ、大皿料理の際に、取り箸がないこともあるかと思います。
また、この 【返し箸 逆さ箸】も、よく見る光景かもしれませんね。
どうして、取り箸がない際に、そうしてしまうのでしょうか?
それは、手元箸だと、ご自身の口に当たっているので、その箸先で、他の方の食べるものを触るの
は、不快になるのでは??と気遣いでされていることのようです。
ですが、どうして、ダメなのでしょうか?
それは、手 というものは、食事前に清めていても、洗っていても、御絞りで改めていたとしても、
その後は器や他のものを触っていて、‘‘取る時”には不衛生かもしれない という危険があり、他の方にも
完全な安心感が備わっていないことのようです。 続きは次回お楽しみに 峰不二子