神社とお寺のおみくじの違いとルーツは?
神社にもお寺にもおみくじが置いてあるかと思い
ますが、そう言えば違いってあった?
実は、神社とお寺のおみくじとでは文章の形式が
異なるのだそうです。
神社のおみくじは 「和歌」 が書かれ、お寺の
おみくじには 「漢文」 で書かれたものが多い
のだそうです。
この違いには、おみくじが日本に伝わった歴史
があった様ですね。
おみくじは、南北朝時代から室町時代の初頭
あたりに中国から入ってきた
「天竺霊籤 (てんじくれいせん)」 というもの
をベースにつくられた
「元山大師百籤 (がんざんだいしひゃくせん)」
として元山大師が作り上げたものと言われて
いる様ですね。
書いていて自分でもなんのこっちゃ解らない
ので見ていきましょう。
まず、 「天竺霊籤 (てんじくれいせん)」
とは中国の古いくじのことの様で、この
「天竺霊籤」 を基に元山大師という人が
「元山大師百籤」 という日本版のくじを
作ったのが現代のおみくじの基なのだ
そうです。
「元山大師百籤」 は多くのお寺で使わ
れるようになり 「みくじ本」 と呼ばれる
おみくじの解説書まで登場したそうで、
お寺のおみくじは武士が戦の行方を
占う時などに引いていたのだそうです。
そして江戸時代になり、政府から神仏
分離のお達しがあり、神社とお寺は別々の
文章形式でおみくじを扱うようになったのだ
と思います。
おみくじの引き方
現代ではそこまで細かなルールを気にする
ことなく引いて良いそうですが、それでも
基本を知っておくと引いたおみくじの内容が
より身近に感じられるかと思います。
手順は次の通りだそうです。
おみくじを引く前に神様に尋ねたいことをひとつ
決めておく
謙虚な気持ちで引く
自分の尋ねごとにあたる部分を読む
また、吉や凶は 「願い事や尋ね事が叶いやす
いかどうか」 ということの様で、その人の運の
良し悪しでは無いのだと思います。
願いが叶うまでの期間が長いのか、遅いのか
というのを示し、書かれている内容は 「これに
気をつけて頑張れば叶うかも!」 という風に
捉えると良いそうですね。
おみくじを結ぶ理由って
神社やお寺で引いたおみくじ、内容を読んだら
皆さんその後どうしてますか?
「境内の木やおみくじ掛けに結んで帰る」 という
方も多いかと思います。
でも、そもそもどうして結ぶと思いますか?
実は木々の生命力にあやかって願いを成就させ
たい・・・というお祈りのような行為だそうです。
注意した方が良いのは、木の枝におみくじを結ぶ
ことを禁止している神社やお寺もあり、たくさん
おみくじをむすんでしまうとご神木をいためてしまう
可能性があるため、境内におみくじを結ぶ
「おみくじ掛け」 が設置されている場合があるそう
です。
おみくじを結んで帰りたい時、境内に結ぶ場所が
設けられているかチェックすると良いそうです。
また、おみくじを持ち帰ることは問題ない様です。
引いたおみくじを定期的に読み返し、これまでの
行動と照らし合わせるのもアリだと思います。
おみくじの歴史や意味まとめ
神社やお寺で見かけるおみくじ、何気なく引いて
いたけれどルーツや意味を知ると、また違った捉
え方ができるかと思います。
お寺と神社、両方の両方のおみくじを試してみる
のも楽しいかと思います。
おみくじを引くことで、一年の行動指針を決めやす
くなるかも知れませんね。
年始におみくじを引く時には、ぜひ神様に尋ねたい
ことを心に決めて引いてみると良いかと思います。
また次回おたのしみに 峰不二子