|大掃除をする理由~ケジメ
大掃除はけじめのひとつと考えられている様です。
昔から、 「ハレとケ」 という概念があり、ハレは
正月や祭りのような非日常、ケは仕事や普段の生活
などの日常を指していて、ケの日常で枯れた気 (ケ
ガレ) を、非日常のハレの日に気晴らしすることで元
の気に戻し 「元気」 になる・・・・を繰り返しながら
暮らしてきたそうです。こうしてケジメをつけながら日本
人は生きてきたそうです。
ハレの中でも、お正月というのは最も重要で、昔は魂を
更新する (パワーチャージをする) 重要な時と考え
いたそうで、お馴染みのお雑煮は、魂の象徴であるお餅
を食べ、身に付けるための料理だそうです。現在はその
ように信じて行動いるわけではない様ですが、お正月に
特別な気持ちになるのは、こうした文化が根底にあるから
だと思います。
煤払いに清めの意味があるように、大掃除には有形無形
の様々なものを払ってきたケジメをつける意味があり、
すっきり気持ちよく新年を迎えられるかと思います。昔か
ら、掃除をすると良いことがあるといわれていますが、その
最たるものが大掃除であり、隅々まできれいにすると、
年神様がたくさんの福徳を授けてくださるのだそうです。
|大掃除をやる気になったら
お掃除は単なる掃除ではないことが分かるかと思います。
やる気が出たら、その気持ちを大切にすると良いかと思い
ます。
●時期
昔は煤払いが済んだら門松にする松やおせちを作る薪
などを山に取りに行き、神聖な場であることを示すしめ縄
をつけ、年神様を迎える準備を進めていた様です。そのた
め12月13日を 「正月事始め」 というそうです。
現在大掃除といえば年末にするものだと思っているそう
ですが、本来は13日に行っていたもののため早めに取り
組んでおけると良い様で、年末に慌てることもなく、余裕を
持って過ごせるかと思います。
●内容
家中を掃除できれば理想的の様ですが、なかなかそうも
いかないのが現実で、水を使う網戸掃除など、天候の
良い日にしたほうが合理的なこともあるそうで、時間が
ない場合もあるかと思います。
そういう場合、やる気と意味を大事にし、まずは、自分
でここだけはやっておきたいと思ったところを。そして、
本来の意味をくんで、床の間、神棚、仏壇、リビング、
キッチン、浴室、トイレ、等に優先的に取り組む様で、
昔から、家族の命を支える台所 (キッチン) 、
健康を保持する水回り、 (キッチン、浴室、トイレ) は
とくに大事とされている様ですが、最近は有能な道具
や掃除術があるので、それらを駆使してもOKなの
だそうです。
なお、正月飾りは、大掃除が済んでから飾るのだそう
ですね。
自分なりに納得できるよう行動し、気持ちよくお正月を
迎えられると良いですね。
また次回おたのしみに峰不二子