お盆のお供えもの
作る工程で手間がかかり、塩や油を使用しているそうめんは、おいしくて栄養価のある
高級な食べ物として供えられるようになったそうで、「盆魚」は、生臭物(なまぐさもの)を捧
げることで、生命力を高めようという考えによって、生の魚をお供えするそうです。
ちなみに、対の行事にあたる正月にも「年越し魚」として生の新巻鮭などを捧げます。
関東圏では、祖先へのお供え物として、水で洗った生米とさいの目に切ったきゅうりやなす
を盆棚やお墓に供える地域もあるそうですね。
祖先へ捧げたお供え物は、のちに家族でいただくため、お盆はごちそうが食べられる
行事でもあったかと思います。
霊魂は、火を捧げられると供養されていると感じられ、喜ぶというそうです。線香や送り
火、迎え火、京都の「五山送り火」 もそのことからきているそうです。
火をたくさん焚いて霊を供養しようとはじまったのが「花火」だそうです。
そのほかに、「盆踊り」は、迎えた先祖の霊を歌と踊りで慰める祭りだそうで、「怪談」
や「肝だめし」は、さまざまな霊がこの世に訪れて霊が出現しやすいと考えられたこと
から、夏に行われるようになったのだと思います。
このように、夏の風物詩に、「お盆」が関係していることが多いのだと思います。
まとめ
知っているようで意外と知らない「お盆」のあれこれ、いかがでしたでしょうか?実家
から離れて暮らしている兄弟やその家族が帰省する「お盆」ですが、
普段はなかなかお墓参りや先祖供養が出来ずにいる方も、家を守ってくれた先祖に
感謝の気持ちを込めて供養し、将来のことや家を守り継ぐことを考える機会にしてみ
てはいかがでしょう。
また次回おたのしみに 峰不二子