では、どうすればより良いのでしょうか?
まずは、取り箸をお願いするのも一つの手
取る方のお箸を借りるのも一つの手ですね。
でも、相手の方が手元箸を使われているときに、中断させるのも気が引けると思います。
また、そういったことが言い出しにくい場面もあるでしょう。
例えば会食の場、目上の方ばかりの席で
カジュアルに話すほど、御付き合いが深くない相手や
取り箸をお願いしたくても、すぐに定員さんが捕まらず、
また、個室ですぐにお願いできない時
様々な場面があるかと思いますね。
そんな時は、目上の方から直箸で取っていただくのも有効的ですね。
でもそんな折は、何週も取ってしまっては、皆さんの直箸が当たってしまっては、
皆さんの直箸が当たったものを、また、メインゲストの方に取ってもらうことになるのは、
失礼になってしまいます。メインゲストの方が手を付けていないものを目下のものが取
ってしまってはいけません。
ですから、こんな時は目上のマナーとして、1週取りきれるように、当分(すべての種類のもの)を取るマ
ナーも知っておくとよいでしょう。
マナーは、目下のものだけが必要なものではなく 目上のマナーもあり、お互いが行き合うからこそ上手く成り立つ
ものです。
片側通行のマナーではなく、こういった目上のマナーも教養として、気遣いとしてあるからこそ、上手くかみ
あうものだと思います。
例えば、その中で目上の方が、苦手な食材があり、最後まで取らないのであれば
‘‘〇〇は、苦手で、皆さんで頂戴してくださいね”とお声を掛けて、他の方がその食材を取れるようにされる
と良いと思います。
また、メインゲストの方が、5種類のうち2種類のみ取られたのなら
‘‘直箸ですので、全種類お先にどうぞ”と促して差し上げるのも良いと思います。
相手との関係性 また、その店 場所の雰囲気、自分の立場によって 良いマナーの答えは違いますので、
その時にどれだけ自分が柔軟に振る舞えるか また、その選択肢をいくつ持っているか
沢山のものを短い時間で決定することが必要になってくるようです。
テーブルマナーとは、自分が間違わないようにするためではなく、心地よい食事 また、その時の会話やム
ードを壊さず、スマートに進むためのものでもあると思います。
これが、正しい! と、ひとつのやり方や振る舞い方にこだわり過ぎずに、また これくらいでいいだろう
と、安易に考えず、遂行することが大切だと思います。
お食事の席の、特に楽しい席では、不快感を持たれたとしても、場の雰囲気を壊さないよう、嫌な顔をした
り、注意されにくいもののようです。
目をつぶってくださっている方も、いるかもしれませんので、
しっかり身につけたいものですよね。
5、揃え箸
お箸の先を揃える時に 食器や御前 折敷(おしき)テーブルなどでお箸を立てて、揃えること
お箸を持ってから、箸先が揃っていない事 あるかと思いますね。
ついつい、お椀のように深さがあるものだと、見えないから と こつっと当てて、揃えられることがある
と思います。
この動作、実は 正しい使い方として、目にすることもありますが、
それは、菜箸を揃える際 使い方としては間違いではありません。
でも、手元箸になるとよろしくありませんね。
手元箸は、箸先でつまむもの 決して挟んだり 掬ったりしてはいけません、
ですので、箸先は細くて繊細なもの その箸先を何かに当てるということは、痛む原因にもなりますし
音が立つ可能性もあると思います。
また、器を傷つけてしまいますね。
器を置いて、両手で揃える、もしくはお椀を持って下から3手で揃えるとよいようです。
ひとつひとつの動作に 意味もありますし 慈愛の心を持って 命を頂く 命を育む
ことのようです。
お箸の持ち方 NGな持ち方嫌い箸 その4
嫌い箸とは・・・お箸を持った時に、やってはいけない使い方 持ち方ではなく、動かし方や使い方のことを
言います。また嫌い箸 という言い方も、様々で‘‘箸の禁忌(きんい)” ‘‘忌み箸(いみばし)”とも言うと
思います。
9、涙箸
お箸から、雫が垂れる もしくは、食べ物から雫が垂れる様のようです。
食べ物がすだれのように長くならないよう、水雲(もずく)であれば、少し丸めるよ
うにして摘まんでも良いと思います。
また、他の食べ物でも雫が垂れるようなものもありますね。
懐紙で受けても良いですし、まずは 汁を切ることも大切
汁を切りたい
と思うとき、本能的に振ってしまうと思いますが、これもいけません。
ものが飛ぶ恐れもありますし、見た目も美しくありませんね。
雫が落ちるのを、のんびり待つのもよくありません。
では、どうすればよいのでしょうか?
雫などは、空中 重力に任せていると、時間のかかるものですが 何かに当てると
(それが液体であっても)流れるもののようです。
同じ炊き合わせのものであれば、食べ物に当ててみるとよいと思います。
雫はすっと切れるものです。
そして 完璧に汁を切ろうとせずに、お口に運ぶまで 落ちない程度に
だいたい
を見極めることも大切
要らない保険はいらないと思います。
10、空箸
一度、食べ物にお箸をつけたのに、他の食べ物に移ることのようです。
まずは、優柔不断を解消するとよいです。
心が決まっていないのに、食べ物にお箸をつけてしまうのは、嫌がっているようにも見えますし
食べ物で遊んでいるように見え、幼稚に見えてしまいます。
また、食べ物にキチンと火が通っているか、確認しているように見えるものなので
作った方に失礼な事になりますよね。
テーブルマナーでは、決断力 判断力が鍛えられると言われていますので
じーっと考えていては、食べたくない という印象にもなりますので、決断はお早めに
11、握り箸
この所作はしないな と感じる方がほとんどだと思います。
それは、握りこんで そのまま食べない と考えるからでしょうか?
ですが、これは、食べる時の持ち方だけでなく、常にいけないことのようです。
例えば、ちょっとお醤油を取る 小皿を取る お椀を取る その時にお箸を置くのは面倒だと
つい握り込んで他の動作をする
おかわりの際もそうですよね
お箸を置いて、余裕を持って
余裕を持って食事をすることは、食べ物にも作ってくれた方へも 敬意の表れになりますね。
お箸を持つのは最後に
お箸を置くのは最初に
お忘れなく
12、探り箸
汁の底にある具材を探したり かき回したりする行為
何となく 2種類くらい入れる という方が多いようです
家族の好きな具材2種類
または、相性のいい食べ物2種類
それも考慮の一つではありますが、
基本は 浮きもの と 沈むもの
こうして、汁の最初から最後まで、具材と汁を交互に頂けるようにする
となると わかると思います。
まだ汁が沢山ある時に そこの具材を探しにいかない
具材はお顔が見えてから
また、他の食べ物も 奥の方や、下にあるものを 引き抜いたりしないこと
御味噌汁でいうと、下にお味噌が沈殿してしまうこともありますので、
こんな時は、お椀を少し回す もしくは お箸でひと回しのみ
対流を作ってまぜると良いと思います。
ぐるぐるとお箸で回したりすることは禁止です
また箸先一寸 3cm以上汁に浸さない事
一寸で摘まめるものみを頂く
そこに沈んだものは、お汁を飲み進めてから頂きましょう
また次回次回お楽しみに 峰不二子