暑中見舞いの基本マナー
暑中見舞いのお礼状
暑中見舞い・残暑見舞いの場合にも年賀状の様に、先に書状を頂いたお相手には必ずお礼状を出しましょう。
特にビジネスでは取引先の方等から届くことも多いです。書き方は普通の暑中見舞い・残暑見舞いにお礼の
一言を添え、また、お礼と挨拶を兼ねた言葉を記しましょう。また、暑中見舞いが届いて、すぐに返信できず、
立秋が過ぎてしまった場合、残暑見舞いとして返信するようにしましょう。
毎年、「やっぱり暑中見舞い・残暑見舞いは送るべき」と思いながらも、つい出しそびれてはいないでしょうか?
残暑見舞いのマナーを知り、今年こそは想いを言葉に変えて自分から送ってみてはいかがでしょう。
レイアウトと書き方
最近は手書きや印刷会社に発注するより、パソコンで作業する機会が多くなりましたね。そこ
で、基本的な暑中見舞いのレイアウトを見てみましょう。まず、段落の書き出しは一文字下げ、
暑中見舞い申し上げますという言葉は、冒頭に、やや大きめに書きます。安否を気づかう言
葉は「いかがお過ごしでしょうか。」「お元気でお過ごしでしょうか。」などがよいでしょう。近
況報告は、なるべく具体的な内容の方が、受け取る側も楽しいと思います。この部分に御中元のお礼
の言葉を書いても良いと思います。一年中で最も暑くなる時期ですので、相手の体調を気づかう言葉を
必ず入れましょう。日付は「令和〇〇年盛夏」と書くのが慣例のようです。
宛名の書き方とビジネスマナー
宛名を赤ペンで書くことは失礼に当たってしまいます。
もし、先方の氏名を書き誤った場合は修正テープ、修正ペンを使い、二重線を引いて書き直したりせずに
新しいハガキに書き直しましょう。官製ハガキの場合は郵便局に持っていくと、数円の手数料で新品ハガキ
と交換が可能です。また、ビジネスマナーとして先方の氏名、社名などは省略した文字を使わずに正しい
漢字を用いましょう。また宛名を裏面に記載した場合は省略が可能です。詰めて書かずできるだけ分かりやすい
レイアウトを意識するとよいです。
「手書き」で好感度アップ
ネットやメールの進む今の時代に、印刷された文字のみで済ませてしまう人も少なくありません。
暑中見舞いや残暑見舞いは古くからある日本の文化なので、挨拶状の書き方としては、やはり
「手書き」の要素をいくらか加えたいものですね。カタチだけの暑中見舞いでは、受け取った
相手からしても大きく印象が変化することはありません。暑中見舞いは昔から伝わる季節の
挨拶状ですので、丁寧な字で書かれた見舞いは、相手のために自分の時間を割いて書いている
「人間味のある温かいもの」として受け取ってくれると思います。
また次回お楽しみに 峰不二子